Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんきだんクラブ
奇談クラブ(全)
野村 胡堂
Lisez 奇談クラブ(全) (しんきだんクラブ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 104 139 caractères · 208 écrans
反魂香の煙の中から美しいお園の媚態
早速御成敗を遊ばすよう」
小堀平治も、娘のあまりの美しさに、少し心配になったのでしょう、切りに英山公を促し立てて、一刻も早く埓を明けようとします。全く長く見詰めて居ると、この娘の首に刃は当てられなくなってしまいそうです。
「致し方が無い、女、それに直れ」
英山公の最後の言葉を聞くと、小堀平治はハッとお園を縁の下に蹴落しました。
続いて沓脱の上に庭下駄を直すと、
早くも番手桶を一つ、砂利の上に居住いを直すお園の後ろへ据えます。
庭へ下り立った英山公の手には、つい近頃二つ胴を試したばかりの新身の一刀が、夕陽を受けて焼金の如く光りました。
反魂香の煙の中から美しいお園の媚態
お園がお手討になった――
その日のうちに、親許から、許嫁の丈太郎にも知らせがありました。
「ああ、失策った」
いつぞやの約束を思い出して、丈太郎は歯噛みをしましたが、今更追い付くことではありません。
経緯は、何うやら丈太郎には判然読めそうです。可哀そうなお園は、多分自分を鼻観邪道から救う為に、十襲の蘭奢待に手をつけたものでしょう。
斯う思うと丈太郎は身も世もありません。暫らくは鼻観三昧に耽ることも忘れて、美しかったお園の事を思い続けて居りましたが、不思議なことに何時まで経っても、親許に死骸を下げ渡してくれません。