Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
狡獣は人の名園を窺い。山軍は泊を出て懲らしめを狙うこと
「でも大人の側を離れたくねえんですよ。それにご当家へ預けられてからもう五十日。あれッきり李逵は一歩だッて門の外を踏んでもいねえ。ぜひ連れて行っておくんなさい」
「ちッ、ひとの心配も知りおらんで」
柴進は、舌打ちした。それどころではないといった憂色なのだ。そしてさっそくその日、旅途についた。荷持ち男三人、家来七騎。それへ交じって黒旋風李逵もついに供人として従いて行った。
旅は半月余りつづいた。やがて高唐州に着く。その城内街もずっと北郊に一叢林の大邸宅があった。土地でも著名な名園でまた名族でもある柴皇城の家である。――が、そこで馬を降りるやいな、柴進は、
「あっ、まに合わなかった。叔父君は早や世を去ったか」
と、茫然、希望のむなしさに、涙となった。門は喪に閉じられていたのである。すなわち、柴進の旅は、叔父皇城の危篤の報に急いで来たものだが、こう早くとは、日ごろ強健な叔父だっただけに、よほど意外であったらしい。
だが、あとで聞けば、皇城の死は、やはりただ事ではなかった。彼を待ちかねていた皇城の妻や一族は、その夜、柴進にむかって、次のようないきさつを涙ながら物語った。