Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

しかし何ぶんごらんの如き一人の老母がありまする。あわれ母は、ひとり子の私が、唯々たよりなのでして、私もここを離れがたく、かつは師匠の羅真人さまも、どうしてもてまえを山からお手放しになりません」

「ごもっともだ。そこを強っても言いかねるが、梁山泊一期の浮沈です。なんとか、母御にご得心はいただけまいか」

「母は暇をくれましても、いま申したその師匠がどうも」

「羅真人さまへは、われら三名が膝をそろえて、お願いしてみようじゃありませんか」

「ま、よく考えてみましょう。今夜一ト晩」

「――と、仰っしゃらず、すぐご同道くださるまいか。高唐州の戦場は、はや朝々の霜。危機は冬と共に迫ッているのです。一日のまも気が気でないのでして」

戴宗もいう。李逵も拝まんばかりに頼む。ついに公孫勝は身を起した。ともあれ、師の羅真人さまの許へ伺って、そのご意見をきいた上で――と。

遠くはなかった。谷向うの峰ふところ。道をたどるうちに、針葉樹の密林低く、紅い日輪が沈みかけている。やがて羅真人の住す道教寺の石階を踏み、上を仰ぐと、山門の額に、

紫虚観

の三文字が金色もくすんで見える。

廟道は奥深い。