Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

「来たか」

と、剣戟の白いさざ波立てて、一瞬は揺らいだが、びくともしたさまではない。

対陣半日。はやくも気みじかな秦明は、馬を躍らせて、敵前へ立ち、

「ここらは生きた人間のいる所。なまぬるい都の風は吹いておらんぞ。何しに来たか、貢税肥りの盗ッ人めら」

「やあ、賊の一匹か」

と、官軍三大将のひとり韓滔は、その怒りを白馬に乗せ、くろがねの鎧、朱纓の馬かざり、手に長槍をかまえて、

「うごくな、賊」

と突ッかけて来た。

将と将との一騎討は、賭け物である。賭けにはそれ以外な者の手出しはゆるされない。兵はその間、かたずをのんで勝負ノ場をただ見まもっているだけなのだ。声援として折々には両軍どッち側からも、わあああ、という喊声だけは風のように巻きあがる。

勝負は果てしなく見えた。

いや韓滔には、百勝将軍のあだ名もあるくせに、どうもそろそろあぶなく見える。りんりたる汗が額から眼にながれている容子など、こころもとない。

「韓滔、さがれ。その相手、おれがもらった」

代って出たのは、主将呼延灼だ。

白蹄烏毛の名馬、“烏騅”が泊軍の目をひいたこというまでもない。

二番手にいた林冲はそれを見るなり惚れ惚れした。