Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

敵の騎兵隊です。敵には特殊な騎兵隊“連環馬軍”というのがあって、その三千騎が一せいに馳け入って来たのです」

「なに、なに。連環馬軍?」

「さしも泊中での豪傑たちさえ、それには当りうる者がありません。雷横、石秀、孫新、黄信、いずれも傷を負い、蹴ちらされた兵といったら数えきれず、あの黒旋風の李逵までが」

「李逵までが」

「血まみれとなって、後陣へかつがれて行きました。ここの兵は少数、あなた方も、ひきあげねばあぶないと、呉軍師のご心配です」

「さても口惜しい。連環馬軍とはいったい何だ。まさか鬼神の騎兵隊でもあるまいに」

ともあれと、ここの者もいそいで中軍の陣地へ馳け争ッて行った。だが、中軍のいた地、すでに中軍の陣地でない。

見えるかぎりのものは、残雪の泥土と、るいるいたる死屍だった。破れた旗、いたずらに空しき矢柄、折れた鎗、すべては泊兵の残骸ではないか。そして味方の影は、さらに遠くへまで退却しているのだ。

しかもこの大打撃を与えた官軍の大蹄団は、すでに潮の如く凱歌と共に自陣へ引いてしまったものとみえる。腥風いたずらに寒く、曠野の夕風は青い五日月を無情の空に研ぎすましているのみだ。