Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

と、お互い、なぐさめ合ってはいたものの、泊中をつつむ悲愁の気、宛子城の一帯をおおう敗色の深刻さ、それだけは、どうにもならない。

戦野へくり出した六千余の山兵のうち、帰りえた者は三分ノ一にも足らず、あまつさえ、頭目のなかの林冲、雷横、李逵、石秀、黄信らまでが、みな負傷して、かつぎこまれて来るという惨状なのだ。

「傷者はみな山へ上げて養生させろ」と、総統の晁蓋は、こんなときこそと、おちつきを示して、

「――宋先生も、おつかれでしょう。こんどはてまえが代って戦闘に当りますから、しばらくは聚議庁で、お休みになってはどうで?」

「とんでもない。敗軍は私の責任だ」

宋江は応じなかった。――事実またそうしてもいられない。次の日には、すでに水泊の対岸には、官軍の旗がいたる所に見え出し、そして埠頭茶屋の石勇、時遷、※大虫おばさんなども、みな敵に追われて逃げ渡ってくる始末。――まさに、ここ梁山泊も、芦荻一水をへだてるのみで、ぐるりと、彼方の岸は、官軍の猛威に包囲され終った形とはなってきた。

ここに。――この捷報は早くも開封東京の城の宮門へ飛脚されたので、天子徽宗は大いによろこばれ、高総理に聖旨をくだして、御感の状と、黄封の宮廷酒十瓶とを、征地の慰問に送らせた。