Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
「ち。どうしたことだろう。いったい、どういうわけなのか?」
たちまち、わが屋敷。――この血相で妻をただした。だが、妻も召使も彼の前に打ち悄れ、泣いて詫びるのみである。火事騒ぎとかのいきさつ、前後の模様、事細かに訊き取ってはみたものの掴み得るところは何もない。
「さては、前々から狙われていたか。何奴かが忍者を使って、盗み奪らせたにちがいない」
不覚だった。考えてみれば、日頃に思いあたりはいくらもある。
徐家の薄羽ノ鎧といえば、余りにも有名なので、諸侯の武門や将軍から一見を請われたり、ぜひ譲り受けたいなどの交渉は一再でなく、わけても大将軍花児王からは、銭三万貫の値さえつけて、数度の使者が来ていたほどだ。
「ああ、ご先祖にも申しわけない」
死んだ子の通夜を傷むような一夜が明け、次の日も、徐寧は茫然、腕拱いて鬱ぎこんでいるばかり。すると、思いがけない客が、折も折、ぶらりと訪ねて来たものだった。
「お従兄さまの、湯隆とか仰っしゃるお方で」
と、いう召使の取次に。
「え。あの銭豹子か」
なんと、あいにく浮かない日ではあったが、さっそく通して、久闊をあたため、さて何用でと来意を訊くと、客の湯隆は、旅包みの中から、二タ竿の黄金、おもさ二十両を、そこへさし出して。