Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

すると、そこへ、番僧の一人がきて叫んだ。

「おう智深。やっと眼がさめたか。長老以下が待っておられる。すぐ大講堂の廊までまいれ」

彼はまだ頭がはっきりしないらしい。ふらふらと歩いていった。見ると智真上人以下、大講堂の廊には、常ならぬ威儀で役僧全部で並んでいた。彼を見るやいな、まず都寺が起坐して、

「こら智深、よくうけたまわれ。なんじ、昨夜は、またもや麓にでて飲酒の戒を破って大酔のまま帰山せしのみならず、山門において、例のごとく暴勇をふるい、番僧雑人十数名を殺傷し、あまっさえわが文殊院の至宝たる仁王像を引きずり下ろして微塵となし、それに尿を放って、快を叫ぶなど、沙汰の限りな狼藉の果て、今暁までその場に眠りおったとのこと。――すべて言語道断な次第じゃ。じゃによって、一山大衆の名をもって、上人の裁可を仰ぎ、即刻、わが浄域より追放を申しつくるものである」

と、怒りをふくんで申し渡した。

智深は、半分ぐらいまで、他人事みたいに聞いていたが、自分が当人かと、やっと気づいて、

「えっ。そんなことをしましたか。この智深が」

すると監寺、書記、首座、提点らの役僧も一せいに口を揃えて罵った。