Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

「げに、なんとも、恐れ入り奉りまする。よそながら、ごあいさつをかねて、おわびなと……」

「ああこれこれ、近寄るまい。うるさく思し召すかもしれん。次の間より、遥拝いたせ。そこでよい、そこからで」

ところへ、あわただしげに、一群の役人が、華陰府の城中からはせさんじて来た。――奉行の賀は、まだあとから少し遅れてまいりますと、三拝九拝、階の下で、詫び入るばかり。

これにたいしても、にせものの病大臣は、轎のままで、ただ轎の垂巾の内から、弱々しげに、手をふって、こたえて見せたのみである。役人一同は「……へへッ」と、それにすら階下で額をすりつけたままでいる。

けれど、奉行の賀が来ると、これに対してはそうもゆかない。宋江が接待役に出て、正殿の廊から内へ案内して通す。そして、まずそれからである。恩賜の献納燈籠の内覧をゆるす――と、宋江と呉用とが、あたまから大きく言って、

「中書の者。御文書を持て」

と、次の間へ大きく呼ぶ。

はーっと、遠くで答えがある。絢爛な公文の箱をささげて、静々と裳を引いて出てきたのは、中書省の一官に化けていた、花栄であった。

宋江が、次を呼んだ。