Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
後日、この詩句にも必ず思い当りがありましょうと言い残したものである。――そして飄然と、ここを辞すや、旅籠においてある荷物をまとめて、次の日にはもうもとの山東への道、梁山泊をさして、李逵と共に風のごとく帰りを急いでいた。
「李固――」と、俊儀は、みせの一番番頭の李固をよんで訊いていた。
「きのうの易者は、きょうも街を流しているかね」
「いえ、あれッきり見えませんよ。あれッきり」
「妙だなあ。じつにふしぎだ」
「何がです、大旦那」
「いや何でもないが……」
しかし、争われないことには、あれから数日。盧は、怏々として、どこか心のおちつきを欠いている。
何か、わが家の守護神が易者となって啓示を垂れてくれたのではあるまいか。――そんな気もしてくるのである。
別れぎわに渡された詩を、彼は自分の部屋の壁に貼って見入ったりしていた。――蘆花叢裡一扁ノ舟、俊傑俄ニ此ノ地ニ遊ブ――口に誦して何べんも読んではみるが、謎は謎で、思い当ってくるふしもない。
そして明け暮れ、気になってならないのは、“血光の災”といわれた家運の厄と剣難の禍いだ。煩悩は煩悩を呼ぶ。迷うと果てはない。とうとう彼は意を決して、