Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

その日まず、管領の梁中書の公邸にちかづいてから、連日、あらゆる手をつくして暗躍にかかった。

ところが一方、副官や与力の張は、蔡福から少なからぬ袖の下をおさめていた。で、何やかやと判決は遷延してゆく。それはいいが自然、北京府内では、おもしろからぬ噂も立つ。盧俊儀その人への日ごろの人望やら同情なども抑え難い。で、梁中書も考えた。

ここで読者は、この梁中書について過去の一事件を思い出されているであろう。かつて、都の蔡大臣の許へ、その誕生祝として、夫人の名義で、時価十万貫にものぼる金銀珠玉を送り出させたあの大官である。そのときの輸送使が、かの青面獣楊志であったのだ。ゆらい梁山泊とは宿怨浅からぬ官憲の大物といってよい。それだけに彼は、盧の処分には慎重をきわめたのだ。盧に同情のつよい北京において、万が一にも、ぼろを出しては、はなはだまずい。

「そうだ、千里の先なら、耳の外だし、風まかせ」

ついに、流刑の断をくだしたのである。さきは終身刑のみが送られる滄州沙門島の大流刑地。護送役の董超、薛覇という二名は、これまた、かつて林冲を都から差立てたことのある端公だ。あれ以後、林冲が逃げた滄州事件のとばッちりから高大臣の不興をかい、この北京へ左遷されていた者たちである。