Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

黒紗の袍を着て、卍頭巾、黄革の膝行袴ばきに、馬乗り靴という扮装。そして鞭を逆手に、

「おお端公たち、いまついたか、ご苦労ご苦労」

と、何かすでに、ここでの会合を東京で諜し合せておいたことらしく、眼くばせくれると、端公らは、ただちに附近の旅籠へいって、林冲の腰鎖を部屋の柱に縛りつけ、そして早速、以前の田舎酒館へ引っ返してきた。

卍頭巾の男はもう、卓に酒肴を並べさせて待っていた。そして、銀子二十両ずつ、二た山にして、彼らの卓の鼻先においてある。

「さあ、遠慮なく飲まんか。これから滄州まで何百里の道のりだが、途中にはもうろくな酒肴には出会わんぞ」

「へい。どうも恐れいります。……が、なんともはや、殿帥府副官ってえお偉い方の前じゃ、ついその、かたくなっちまいやしてね」

「なにも公ではなし、そう恐れいらんでもいい。こちらも人目をはばかることだからな。そこで開封奉行所を立つ前日、そのほうどもの私宅へ、そっと使いをやっといた例の件だが、心得たろうな」

「……そ、それがですよ旦那。弱りやしたな。こう二人で、首つき合せて相談してみたんですが、なにしろ奉行所のほうじゃ、必ず囚人の生命だけは無事流刑地まで押送せよ、万一あらば端公もまた、罰せらるべし……とございますんでね」