Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
他の服役者にくらべれば」
「そうよ。よっぽど恩にきなくては罰が当るぜ」
「その上にもですが、なんとか、お計らいをもって、首枷をおゆるし願われませぬかなあ」
「除ってくれというのか。ふふん、そりゃあ、だいぶ物費りになるがね」
「銀子なら、なおこれに所持する限りのものは、いといませんが」
「そうかい。もっとも、おめえのところには、まだ柴家からの差入れもあるだろうしな。むむ、まかしておきな」
差撥は、銀をうけとって戻ったが、やがてその夕きて、首枷をはずしてくれた。
冬は深まる。
大陸の氷地はかんかんに凍てきても、数万の服役者には一日の休みもない。ボロ布と垢と水洟と眼ヤニにまみれた骨ばかりの人々が、朝は暁天から蟻のごとくゾロゾロ出てゆき、夕には疲れた煙のように、どんよりと簇り戻ってきて、やがて眠る。
苦役場は三十里四方もあろうか。農耕、土木、鍛冶、木工、染色、皮革なめし、車輛作り、牧畜、酪農、機織など、その生産は、あらゆる部門にわたっている。だが、ここでの消費物資ではない。ほとんどが都へ輸送され、宋朝の贅と権門の奢りと、軍事面に費やされる。
が、林冲は、柴進のおかげで、苦役だけは舐めずにすんだ。