Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
小屋の家主は、かんたんに入れ代った。
天王堂とちがって、板屋葺の古い建物。寒いことおびただしい。なるほど、大きな炉やら炭俵の山があるわけだとうなずかれる。
馴れぬせいか、最初の一夜は、寒さでガクガクと熟睡もできなかった。
明けてみると、外は大雪。しかも終日降りやむ気色もない。
林冲は退屈をおぼえた。
すると夕方。差撥の部下らしい巡邏が、小屋の隙間から内を覗いていった。その跫音も、吹雪の吠えにすぐ掻き消え、小屋の灯はまたすぐもとの寂寞に返ってゆく。
「ああこんなとき、酒の買い置きでもあれば少しは愉しめるんだが」
味気ない炉に、しきりと、李小二の店が恋しくなる。だが街は遠すぎるし……と、ふと壁を見ると、風流な恰好をした酒瓢箪がかかっている。
「そうだ、西の藪道を二、三里行けば酒屋もあるとかいっていたな。どれ、一と走り行ってくるか」
その瓢箪を、朱房のついた短槍の先にくくりつけ、羅紗張りの笠に、蓑を着込み、がらと吹雪の戸をあけて外へ出た。
――が、気にかかったらしく、また内へ戻って炉の火へ厚く灰をかぶせ、灯を消し、洞然たる屋根裏まで見通して、
「まず、こうしておけば、間違いなかろう?」