Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
見ると二十五、六歳の遊び人態の男が、刑吏に引きすえられ、一イ二ウ三イ……と数を読む青竹の下に、ビシビシ撲りつけられている。
「やあ、あれは高毬じゃないか」
「おお、ちげえねえ、高毬だ。かわいそうに、高も、とうとう年貢の納めどきに会いやがったぜ」
まだうら若い追放者だが、彼を知らぬ者はないらしい。
無職である。だが、この東京には、親代々からいた旧商家の息子で、姓を高、名を二郎という道楽者。――親に似て、家産は失っても、糸竹の道に長じ、歌えば美声だし、書道、槍術、棒、騎馬、雑芸、何でも器用だった。わけて“賭け蹴毬”は名人といわれている。
表向き、狭斜の巷で、幇間(たいこもち)めかした業をやっていたが、喧嘩出入りが好きで、一面、男だて肌な風もある。もちろん、悪事の数々もやって来たろう。その積悪がバレた末、ついに今日のお仕置きの破目となったにちがいない。
――で、さっきから、青竹を振ッて、
「八十っ、八十一っ。……九十っ、百ッ」
と、高の背なかへ、一打ちごとに、数を叫んでいた獄卒が、百をさいごに、ほっと身を退きかけると、
「こらっ、待て。まだ百打は打ッていないぞ。