Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
雷横もいうまではなく、官の与力、估券にかかわる。
「学人。ほうッといてください。用捨はならん」
「盗賊ですか。この男は」
「いや、荘院の甥ッ子とかだが」
劉唐が、横から吠えた。
「盗ッ人でもねえ俺を、盗ッ人と間違えて、縄をかけやがッた凡くら与力だ、そいつは」
「まだ吐ざくか」
「いうとも、詫び状よこせ」
「うぬっ。もいちど、縄目を見たいのか」
ばッと、両人の踵が、砂を蹴って、またもや、と見えた一刹那、どこかで、
「ばか者っ、なにをしている!」
と晁蓋の声がした。
息せき切って、あとからここへ馳けつけてきた彼は、馬の背から飛び降りるやいな、二人を割って、まず雷横にあやまった。
「どうも、はや、とんでもねえ奴です。お腹立ちでもございましょうが、どうかご勘弁なすって下さい」
そしてまた、劉唐の肩を、一つ突き飛ばして、
「この酒食らい野郎め、ちょっとの間に、もう酒をくらった揚句、なにを考えて、飛び出したかと思えば」
いきなり、彼の手から、野太刀をひッたくって、刀背打ちに撲りかけた。驚いて、その手もとを抑え、
「あっ。そうまあ、ご立腹なさらずとも」
と、止めたのは呉学人である。