Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
晁蓋はやっと、腰を上げた。
「先生、お客人にも、失礼ですが、ちょっと中座させていただきます」
彼が門前へ出ていってみると、なるほど、荘丁大勢、ただ遠巻きにだけして、恐れおののいている様子だ。中には、手脚を傷められて凄愴な面をしている連中も少なくない。
「どこにいるんだ、そいつは」
「ほれ、そこの槐の木の下に、悠々と、憎ていな笑い顔して、腰かけておりますよ」
「あ、あれか」
晁蓋は、つかつかと、彼の前へ歩いていった。
彼のほうでも、晁蓋を見るや、すっくと同時に起ち上がっている。
山行者の着る裾みじかな白衣に、垢じみた丸グケの帯。笈は負わず、笈の代りに古銅づくりの一剣を負っている。八ツ乳の麻鞋は、これも約束の行者穿きのもの。さてまた、年ごろはといえば四十を出まい。黍色の容貌に、腮だけの羊髯をバサとそよがせ、口大きく、眉は少し八の字、どこか愛嬌さえある顔だが、身の丈ときたら一幹の松のごとく、すッくと見え、さらに憎ていなのは、手に鼈甲紙の団扇などを持って、ふところに風を入れていたことだった。
「道士、えらいごけんまくだな」
「騒いでいるのは、こッちではない。勝手にここの雇人どもが、自分で瘤をこしらえておるまでのこと」