Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
「くたばれ、くたばれ。心おきなく」
「どりゃ、さっそく、お仕込みに、とりかかろうぜ」
たちまちに見る七名の影は、松林の下蔭から、それぞれが江州車(手押し車)の七輛を押し出し、なんの憚りもなく、楊志、執事以下、十七名の者が、現にいるところへ、どやどやと寄ってきた。
そしてすばやく、車の上の棗漬をみな谷底へぶち撒けだした。そして、それへ代るに、さきに強力の兵が、地へ下ろして並べておいた十一箇の行嚢を、一台に二箇、或いは三箇と積んでしまい、すっぽりと布覆をかぶせるやいな、
「さあ、すんだ。あとは野となれ」
「あとは烏と野獣のお供えもの」
「おさらば、おさらば!」
まるで凱歌の調子である。そのはず、梁中書夫妻から蔡大臣へ贈らるべき金銀珠玉は、ここに道をかえてしまったのだ。それにしても、江州車七輛の布覆の下、十万貫の宝財は、そもどこへ運び去られていくのだろうか。
「あ? ……あ……。ああ」
楊志は、みすみすそれを、眼に見ていた。しかも、どうにもならないのである。どぼんと、頭は空ッぽの音がする。眼にはそれを知っても、視覚神経は、脳髄までも届いてゆかない。爪は、草の根をつかんでいたが、その手の甲へ、ダラダラ涎が垂れるだけだった。