Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

二侠、二龍山下に出会い、その後の花和尚魯智深がこと

すると、女の背後から、

「ふざけるな。うぬは、食い逃げの常習だろう。おおいっ、みんな来て、この浮浪人を、叩きのめせ」

と、若い男の声がした。

これが女の亭主かもしれない。刺叉を持って、火事場へでも出てきたような威勢である。彼の声に応じて、近隣の朋輩だの百姓だの、いずれも得物を持ったのが、たちまち、楊志の前後をおっとり囲んで、口ぎたない罵声を浴びせかけた。

「おやおや。たいそう集まったぞ」

楊志の酔眼は、辺りを見て、事の大げさな展開に、われながら、あきれ顔だった。

「一杯の朝飯が、えらい騒ぎになったもんだな。これもまた、生きていく勘定のうちに、つい入れ忘れていたようだ。どれ、こうなったら仕方がない。体で勘定をつけてもらおうか」

二侠、二龍山下に出会い、その後の花和尚魯智深がこと

「あっ、待て待て。――みんな後ろへ退いていろ」

女の亭主らしい男は、なに思ったか、急に大勢の村人をこう制して、相手の風態を、足の先から天っぺんまで見直して言った。

「おい、食い逃げの大将。――どこかでおめえは見たことがある気がするな」

「おう、名のってもいいが」

「聞こうじゃねえか」

「名は騙ったことのねえ人間だ。