Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

――もし寸前に身を跳び開いていなかったら、楊志の形はもうなかったにちがいない。

「――あッ」

と、楊志も腰の野太刀を噴射するように抜き払っていた。そしてすぐもう一度、

「……あっ?」と、驚きをあらたにしていた。

相手の大坊主が、せつなに、法衣の諸肌を脱ぎ、その肌一面の花の如き刺青が、ばっと眼に映ったからだった。

「やあ、花和尚。鉄杖を引け」

「怯んだか、腰抜け」

「そう毒づくなよ。まんざら、縁のない仲でもなかった」

「巧く言やがる。どこのどいつだ」

「おれもおぬしも、ともに開封東京にいた者同士よ。まずこの面の金印(額の刺青)を見てくれ。高一味の悪官僚のため、むじつの罪に貶されて、北京の卒に追いやられた楊志という者」

「じゃあなにか。都の天漢州橋へ、伝家の名刀を売りに立ち、あの雑閙中で絡んできた無頼漢の牛二を、一刀両断にやッてのけた、当時評判だった、青面獣の楊志というのは」

「お。かくいう拙者だ。――そのころ、おぬしは郊外の大相国寺で、野菜畑の番人を勤めていた花和尚魯智深であろうがの」

「や、や。こいつア思いがけない出会いだ。どうして、わが輩をご存知か」

「その刺青は、都の名物と、三ツ児でさえも花和尚の名とともに知っていたもの。