Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
振り返った晁蓋は、変に思って、
「そういうのは、朱同じゃねえのか」
「御用ッとは、言いませんよ。もッともッと、迅く逃げておくんなさい」
「どうしてだ、追手のおぬしが」
「どうだっていいや、そんなことあ。ただ、村の者も悲しむだろう。あっしの縄にはなおさら掛けられねえ名主さんだ。いっそ、梁山泊へ落ちて行くまでも、とにかく生きていておくんなさいよ」
「ありがとう! 忘れねえぜ、いまの言葉は」
「あっ、いけねえ、森道を狙って、向うの部落から雷横の手勢が出てきやがった。名主さん、かまわねえから、そこらの黍畑を突ッ走って、とにかく南へ南へと急ぎなせえ」
言い残して、朱同はわざと、雷横が出てきた方へ馳けていった。
雷横は、朱同が馬で飛んできたのを見ると、すぐ声をかけた。
「朱同じゃねえか。賊はどうした?」
「こっちこそ、訊きてえところだ。部落の内には、不審はねえのか」
「はてね。偵察長は、朱同がすぐにも召捕りそうな懸け声をかけていたが」
「うんにゃ、こっちは空追いを食っちまった。すると、そこの森道かな?」
「ならば、ほかに道はねえ。それっ、森の中を狩り立てて行け」
これはまさに、二人の腹の探り合いだった。