Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
「おっ……な、なんだって人を突き飛ばしゃあがるんだ。おらあ、牝豚に用があって来たんじゃねえぜ。旦那にちょっと」
「それが虫のいい無頼漢の科白というものさ。いいかい。日ごろご厄介になっている恩人様が、たまにこうして、世間離れてシッポリと愉しんでいらっしゃるのにさ、何だって、お愉しみの邪魔をするのだい。さ、階下へ降りなよ、降りなってばさ」
「あっ、あぶねえ」
「見損なッちゃいけないよ」
と閻婆は、酒の酔いにまかせて、いきなり唐牛児の横っ面へ、ぴしゃっと一つお見舞い申した。
宋江のてまえ、多少怯んでいた牛児も、こうなっては腕を捲くッて、居直らざるをえない。とつぜん、どたんと家鳴りがしたのは、こんどは婆さんのほうが、壁の下に大きな尻もちでもついたらしい。取ッ組み合いが始まった。しかし婆さんの毒舌と腕力もなかなかである。とうとう唐牛児も尻ッ尾を巻いて、
「死に損ないのどら猫め。覚えてやがれ」
と、捨て科白を吐いて、どうやら露地から往来の方へ逃げ失せてしまった様子。
水瓶の水を柄杓からがぶがぶ呑んで、ひと息入れると、婆さんはすぐもとの二階部屋へあがって来た。そしていよいよチーンと冴え白らけている娘と宋江の仲を笑って、さらにペチャクチャ執りなし言に努めたり、また寝室の帳台を開けて、そこの香炉に、春情香を焚べたりした。