Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
……まあ旦那のほうで仰っしゃるから、あけすけに言っちまいますが、陽穀県一の薬種問屋、西門大郎の御寮人にしては、亡くなったおくさんは、余り良妻じゃなかったんですってね」
「悪妻も悪妻だし、嫁に来てから病み通しだったんだよ。のべつ医者よ薬よ、別荘行きよと、贅沢三昧をやったあげく、亡くなったのさ。番頭手代、数十人も召使っているが、いらい女房だけは、それに懲りてね」
「だけど旦那え。外にはたんと、美い妓をお囲いなんでしょ。お隠しなすっちゃいけませんよ」
「ああ。あの小唄の女師匠のことかえ」
「あの女もだけれど、新道の李嬌さんなぞも、向うから旦那に首ッたけだって噂じゃありませんか」
「違う。違う。あれもね、弟を官学校へ入れたり、母持ちなので、つい面倒をみてやっているが、向うですまないすまないと言い暮らしているだけで、こっちは正直、足も余り向かないほうなのさ」
「でしょうね、どうせ。なにしろ、色街でも引く手は数多な伊達者ではいらっしゃるし、お金はあり余るうえ、おまけに、女には人いちばい、お眼が肥えているんだから、めったに、旦那のお気に召すような女なぞありッこなしでござんしょう」