Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

ほどなく、二人はそこの酒館を出ていた。

路次から路次を曲がりくねった貧民街の一軒だった。ちょうど、※(「軍+おおざと」、第4水準2-90-23)哥は空になった果物籠を肩に掛けて、わが家のかどに帰って来たところ。ヘンなおじさんが二人、佇んでいたので、

「やい、なんだッて、ひとの家を覗いてるんだよ。オヤ、九叔の親方さんだな」

「おお坊、いいとこへ帰って来た。こちら様を知ってるか。都頭の武松さんだぞ」

「ヘエ、あの虎退治のかい」

「折入って、おめえに訊きたいことがあると仰ッしゃるんだ。いい子だから、正直に何でも知ってることをお話ししろよ」

「あっ、あのことだな」

「あのことって?」

「うんにゃ、おらは何も知らねえ。うちの父ッさんに叱られたよ、子供のくせに、大人の世界のことに出洒張るな、ヘタするとお白洲へ曳かれるぞッて」

「そんなことはあるもんか。そうそう坊の父ッさんは長の病で、おめえの稼ぎを杖とも柱ともしてるンだってな。都頭さん、この小僧はとても親孝行なんですよ」

「そうか、じゃあその孝行にご褒美をやろう。小僧、手を出しな」

「やっ。これや銀子で五両……。どうしよう、親方さん」