Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

「冗談じゃねえよ、新入り、気はたしかかい」

「気はたしかだが、生れつき、ちっとばかり臍が曲がって付いてるんだ。こいつあ、母親のせいだから仕方がねえや」

「片意地を言いなさんなよ。……あれあれ、差撥がやって来たぜ。みんな、静かにしろよ」

彼らは靴音に敏感だった。獄中は薄暗くシーンとなる。鉄錠の音が、不気味を誘う。

「陽穀県の前都頭――武松と申すやつはその方か。こっちへ出ろ。ついて来い」

点視庁の広場には、管営(牢獄の長官)以下の軍卒十名ほどが、待っていた。

管営は、部下に命じた。

「罪人の首枷を外せ」――そしてまた言った。ひきすえた武松の上に向ってである。

「――太祖武徳皇帝いらい、定めおかれた刑法の一として、牢城初入りの流人には、一百打の殺威棒をくだす掟だぞ。――それっ者ども、叩きのめせ」

「あ。どうなさるんで」

「ジタバタいたすな」

「騒々しいのはそっちだろう。おれはピクともしてはいない。だのになんで、両手をつかまえ、おれの周りを取り囲むのか」

「悲鳴をあげて狂うからだ。どんな奴でも十打、二十打と食えば、暴れ廻って打ちすえ難い」

「はははは。撲る方から先に要心してやがる。