Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

……いまいるのは趙能、趙得という兄弟の与力同心でな」

なんと、宋江がこう聞いてから、まだ半日のくつろぎも、故郷の家でめぐまれていないうちだった。

その趙能、趙得、兄弟の役人がはやくも知って、宋家の外塀を捕手でぐるりと取り囲み、

「神妙に同行あるか。それとも、一せいに踏み込もうか」

と、威嚇をふくめて言い入れてきた。

「もう知って来たか」

老父は慟哭した。

けれど宋江は、父の無事を見たことだけでも、うれしかった。だのにここで、冷静を欠けば、老躯の父により以上な心労をまたかけ直すことになる。むしろはやく刑をすまして、はれて家に帰り、せめて老後の父の余生を見るに如くはないと考えられた。

そう聞いて、老父はいよいよ涙にくれたが、

「ぜひもない、おまえがそう腹をきめてくれるなら、わしも金をおしまず官途へつかって、すこしでも罪がかるく、また早く帰ってもらえるように、それをたのしみに、待つとしよう」

この相談には、趙も立会わせた。そして充分な馳走とわいろの力で、趙の手勢は、一ト晩、張り込みを名目として泊りこみ、宋江の逮捕はあくる日にのばされた。

県城の知事は、事件当時のままで、すなわち時文彬その人だった。