Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
「おッと、こっちへ、張り駒をよこせ。だれだ相手は?」
「李逵、すごい鼻息だな」
「べら棒め。このとおりだ、さあこい」
銀十両を、前において。
「快だ」
「よしっ、又とゆく」
「張乙、いいな。――あ、いけねえ」
こんどは、張乙の方から先張りで挑みかけた。
「又!」
「受けた、みんなかかって来い。快だ!」
それも負け、李逵の貼り目は、つづいて四、五たびも取られてしまった。それで一瞬、しょぼッとしたが、
「張乙、もいちど駒を振れ。五両貼る」
「貼るたッて、ねえじゃあねえか。どこにかねがあるんだよ」
「あと払いだ」
「ふざけるな」
「一ぺんだけ貸せよ」
「いけないよ」
「なにを――」と、とたんに、張乙の前にあった銀をジャラジャラと掻き廻し「借りなかったらいいんだろう」と、その中の十両をふところに入れて突っ立った。
「あっ、無茶するな。賭場荒しをやらかす気か」
「これでも今日は大人しいんだぞ。もすこし何かしてもらいてえのか」
「ア痛っ。やったな。客人っ、手をかしてくれっ」
「蹴ちらすぞ」
場中の総立ちを見ると、李逵はほんとに暴れ出した。鼻血を出す者、手を折る者、一瞬、さんたんたる光景を現じ出した。