Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
ぎょろと、内の客を見たが、軒につないである駒のそばへ戻って行き、その不思議な鞍皮の神仏像の絵やら、また戴宗のふうていなどを、しきりに眺めくらべていた。
「もし、お客さんえ」
「おう、ご亭主か」
「どちらから来なすったのかね。道者でもなし、武者でもなし、どうも変ったお身なりだが」
「江州から来たのさ。これから開封東京へ行く途中だ」
「へえ、江州のお方ですか。……じゃあ、もしやあなたは、神行法の道術をつかう戴院長さんじゃありませんか」
「えっ、どうしてわかった?」
「いつも、あっし達の仲間の呉用先生から、天下にただ一人のこんな男が江州にいるといって、神行法の不思議をいつも伺っておりましたんで」
「ふウむ、では貴公は、居酒屋の亭主にあらずして、そも何者だ」
「あなたが呉用先生のお友達の戴宗さんなら、何もおかくしする必要はありません。じつを申し上げます。ここは梁山泊と一水をへだてた江の茶店で、てまえはここに変装して、いつも江の口を見張っている梁山泊の男の一人、旱地忽律の朱貴という者でございます」
「や、や。では梁山泊とは、このあたりか。そして呉用学人は、いまもおいでか」
「おりますとも、大寨の軍師さまで、まいど江州の噂のたびには、きまって、あなたのお名が出る。