Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
ただ打解け難いのは、みすみす目の前にある酒、杯だ。
「なあ、あにき……。お目付のあにきが見ている前だけなら、ちっとぐらいは、いいだろうじゃねえか。俺アもう目が眩みそうだ、死んじまいそうだよ。飲ましてくれよ」
朱貴は吹き出してしまった。聞いてはいるが、李逵の酒くせも猛勇ぶりも、彼はまだほんとには知っていない。で、つい同情負けして、
「ちくと飲きねえ、ここだけだぜ」
と、杯を与えてしまった。
舌つづみを打って、李逵は目を細めた。もう自分でも歯止めがきかない。もう少し、もう少しで、夜も丑満の真夜半ごろまで、ついつい話と酒に興じてしまった。そして亭主の朱富にもせきたてられて、やっとおみこしを上げたのは、五更(夜明けがた)の残月が淡く町の屋根に傾いていた頃だった。
「だいじょうぶか李逵。足もとは」
「へン、これっぱかしの酒が何でえ。笑わしちゃあいけねえよ。おっと、笠を忘れた」
「それ見やがれ。ま、手を出すな。かぶせてやるから」
「おふくろに会ったら何ていやがるだろうな。ああ、あしたの晩は、おふくろのオッパイに頬ッぺたをつけて寝るかな。……ははは、あばよ。あにき」
「おいおい李逵。