Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

「いい刀がありますね。道中、腰淋しくてならなかったところだ。一本売ってくれませんか」

「とんでもねえ」と、若者は一笑した。「――あれには一本一本、みんな番号がついてるからね、失くしたら大変なのさ。第一売り物じゃありませんよ」

「じゃあ何だって、飾り立てておくんですえ」

「知らねえのかい、お客さん。ここらはもう名うてな梁山泊に近いので、いつなんどき、やつらが襲って来ないとも限らないから、その要心に備えてあるのさ」

三人はそっと目顔を見あわせた。

宿の若者はそれとも気づかず、酒の機嫌も手つだってか、喋々と“わしが国さ”のお郷自慢だの、また、自分らの上にいただく地頭の“わが殿自慢”を一席ぶった。

それによると。たそがれ。

ここの軒から彼方に見えた一座の高山を、独龍山といい、その中腹に、この地方を統治している祝朝奉という豪族が代々住んでいる。

その祝家には、世間で、

祝氏ノ三傑

と、敬称している三人の優れた子があり、麓のあちこちには、百戸、二百戸、また六、七百戸といった按配に、部族部族の村があった。さらにはまた、百里二百里の外にまで、小作百姓の聚落を擁しているので、その勢力と財富とは、宛として、一国の王侯もおよばぬほどのものだというのであった。