Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

と、李応は花箋紙を取って再度、前より丁重な手紙を直筆でしたため、さらに印章まで捺して、杜興に持たせた。

杜興は馬に乗って、山腹の祝氏の本拠、独龍岡ノ館へいそいで行った。あとでは、浮かぬ顔いろながら、李応はまた、酒茶をかえて、二人を相手に、四方山ばなしをつないでいたが、しかしそれも、

「遅いのう。どうしたことか」

と、やがてはまた、一抹の不安と、時たつほど、重たい焦慮になっていた。

すると。あわただしく、召使の一人がここへまろび込んで来た。――杜興が馬を飛ばして帰って来たというのである。李応がすぐ、

「二人でか?」

と、訊くと、

「いえ一人で」

と、顫えていう。

「さては」

と一同、座を立って、中門まで行ってみると、なるほど、袋叩きにでもなって戻って来たのか、杜興は、紫いろに顔を腫らし、歯ぐきからも血をたらして、悄然と、馬のそばで、衣服の泥を払っていた。

窮鳥、梁山泊に入って、果然、ついに泊軍の動きとなる事

独龍山は、梁山泊を去ること、さして遠い地方ではない。

自然、対峙のかたちだった。

しかも梁山泊の勢いは、日に日に旺となりつつある。疑心暗鬼、つねに祝家荘一円が、彼から蚕食されはしまいかと、厳に警戒しあっていた。