Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

「あなたは、ここへきて出家を願う身、一山の長老と差し向って腰かけたりしてはなりませんよ」

「あ。なるほど」

魯達は後へ退がって、長者の趙とともに、新入生のように立った。

正面には長老、首座、以下順に東西二列となって、紫金紅金の袈裟光りもまばゆく立ち流れて見えたのは、維那、侍者、監寺、都寺、知客、書記らの役僧たちか。――いずれも大きく口を結び、眸を澄まし、見るがごとく、見ぬがごとく、新入りの魯達をひそかに凝視の態だったが、どの顔つきにも「……はてな?」と、いいたげな怪訝りが甲乙なく漂っていた。

そうした心のうちで、誰も彼もが密かに思うらく。「……どう眺めても、いかにもぶっそうな人相だな」「あれで出家発心とは?」「……趙檀越のご推薦だが、あの気味わるい居ずまいの不遜さといったらない」「……だが、長老もおひきうけとあれば」などと、声なきものも、自然、並いる姿の目鼻には妙な微風となって現われずにいなかった。だが、どこ風吹くかの魯達は、この森厳さと山冷えに、嚔でも覚えてきたか、しきりと鼻に皺をよせて、鼻をもぐもぐさせていた。

なにを感じ入ってしまったのか、まるで棒を呑んだように魯達は直立のままでいる。