Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしゅうてんまきょう

神州天馬侠

吉川 英治

Lisez 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 511 765 caractères · 1011 écrans

Aozora Bunko

ところが形勢はガラリとかわって、なにごとぞ、四天王以下の面々は名もなき野武士の切ッ先にかけまわされ、胡蝶の陣の変化自在の陣法にげんわくされて、浮き足みだしてくずれ立ってきた。と見るや、怒りたった入道は、

「ええ腑甲斐のない郎党ども、このうえは、梅雪みずからけちらしてくれよう!」

両の手綱を左の手にあつめ、右手に陣刀をふりかざしてあわや、乱軍のなかへ馬首をむけてかけ入ろうとした。

とそのとき、

「しばらくしばらく、そもわが君は、お命をいずこへ捨てにいかれるお心でござるか!」

声たからかに呼びとめた者がある。

「なに?」ふりかえってみると、それは、伊那丸の駕籠の上に立った小幡民部。梅雪はせきこんで、

「やあ、民蔵、汝はなにをもって、さような不吉をもうすのじゃ」

「されば、殿の御身を大切と思えばこそ」

「して、なんのしさいがあって」

「眼を大にしてごらんあれ。敵は野武士といいながら、神変ふしぎな少女の陣法によってうごくもの、これすなわち奇兵でござる。あなどってその策におちいるときは、殿のお命とてあやうきこと明らかでござりまする」

「うーむ、してかれの陣法とは」

「伏現自在の胡蝶の陣」