Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
Lisez 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 511 765 caractères · 1011 écrans
と頭をもたげてキョロキョロあたりを見まわした。見ると、咲耶子がただひとり、社前の大楠の切株につっ立ち、例の横笛を口にあてて、音もさわやかに吹いているのだった。
竹童は初めのうち、なんのためにするのかとうたがっていたらしいが、まもなく、笛の音が裾野の闇へひろがっていくと、あなたこなたから、ムクムクと姿をあらわしてきた野武士のかげ。それがたちまち、七十人あまりにもなって、咲耶子のまえに整列したのにはびっくりしてしまった。
咲耶子は、あつまった野武士たちに、なにかいいわたした。そしてしずかに伊那丸の前へきて、
「この者たちは、いずれも父の小角につかえていた野武士でござりますが、きょうまで、わたくしとともにこの裾野へかくれ、折があれば呂宋兵衛をうって仇をむくいようとしていた忠義者でござります。どうかこよいからは、わたくしともどもに、お味方にくわえてくださりますよう」
伊那丸はまんぞくそうにうなずいた。
時にとって、ここに七十人の兵があるとないとでは、小幡民部が軍配のうえにおいても、たいへんなちがいであった。
ましてや、いまここに集められたほどの者は、みなへいぜいから、咲耶子の胡蝶の陣に、練りにねり、鍛えにきたえられた精鋭ぞろい。