Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしゅうてんまきょう

神州天馬侠

吉川 英治

Lisez 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 511 765 caractères · 1011 écrans

Aozora Bunko

と報告された。さらにあいだも待たず、

「あやしいやつが二、三十人ばかり、嶮岨をよじ登って、人穴の裏へまわったようす」

「前面の雨ヶ岳にも、軍兵の声がきこえてきた。水門口のそとでも、鬨の声があがった――」

一刻一刻と、矢のような注進。

そのごうごうたるさわぎのなかへ、風に乗ってきたごとく、こつぜんと走りかえってきた和田呂宋兵衛は、一同にすがたを見せるよりはやく、

「なにをうろたえまわっているかッ、洞門をまもれ、水門へ人数をくばれ、バカッ、バカッ、バカッ」

八方へ狂気のごとくどなりつけた。そのくせ、かれじしんからして衣はさかれ目は血ばしり、おもては青味をおびて、よほど度を失っているのだからおかしい。

昌仙は、それ見ろ、といわんばかり、

「おさわぎなさるな、頭領。大方こんなこととぞんじて、すでに手配はいたしておきました」

「おお軍師。こののちはかならず御身のことばにそむくまい。どうか寄手のやつらを防ぎやぶってくれ」

「ご安堵あれ、北条流の蘊奥をきわめた丹羽昌仙が、ここにあるからは、なんの、伊那丸ごときにこの人穴を一歩も踏ませることではござらぬ」

轟又八は、いつのまにか、こそこそと雑兵のなかへ姿をかくしてしまった。