Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしゅうてんまきょう

神州天馬侠

吉川 英治

Lisez 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 511 765 caractères · 1011 écrans

Aozora Bunko

「卑怯なやつら、臆病ぞろいよ! わずかふたりの敵をむかえることができぬのか、和田呂宋兵衛の下ッぱには男らしいやつは一ぴきもいないのか、くやしければ、開けろ、開けろッ!」

さんざんにいいののしったが、こッちでののしれば、内でもののしり返すばかり、果てしがないので、

「えい、めんどうだッ」

手馴れの禅杖を、ふりかまえた加賀見忍剣、どうじに巽小文治も、

「よし、拙者は、あれからとびこんでゆく」

と、槍を立てかけて、足がかりとなし、十数尺上ののぞき口へ、無二無三にとびつこうとこころみた。

グワーン!

たちまち、雷火をしかけたように、鉄門をとどろかした忍剣の第一撃! この鉄の扉が破れるか、この禅杖が折れるかとばかり。

つづいて、第二、第三撃!

間道門のなかでは、呂宋兵衛をはじめ丹羽昌仙、轟又八、そのほか燕作も蚕婆もおおくの手下どもも、思わず胆をひやして、ただ、あれよあれよとおどろき見ているまに、さしもの鉄壁も、飴のようにゆがんでくる。

すわこそ、人穴城の一大事となった。

呂宋兵衛はまッさおになった。

手下どもも、見えぬ敵の恐怖におそわれた。こんな猛者に、ふたりもおどりこまれた日には、よしや、城内に二千の野武士はあるとも、どれほど死人手負いの山をきずかれるか、さいげんの知れたものではないと思った。