Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
Lisez 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 511 765 caractères · 1011 écrans
……なにとぞ、おうたがいなくご受納のほどを」
「だまれ、八風斎!」
はッたとにらんだ伊那丸は、にわかにりんとなって、かれの胸をすくませた。
「いかに、汝が、懸河の弁をふるうとも、なんでそんな甘手にのろうぞ。この伊那丸に恩義を売りつけ、柴田が配下に立たせよう計りごとか、または、後日に、人穴城をうばおうという汝らの奸策、この伊那丸は若年でも、そのくらいなことは、あきらかに読めている」
「うーむ……」
うめきだした八風斎の顔は、見るまにまッさおになって、じッと、伊那丸をにらみかえして、眼もあやしく血走ってくる。
「益ないことに暇とらずに、汝も早々、北越へひきあげい。そして、勝家とともに大軍をひきい、この裾野へでなおしてきたおりには、またあらためて見参するであろう。そちの大事がる図面とやらも、そのとき使うように取っておいたがよい」
深くたくらんだ胸のうちも、完全に見やぶられた八風斎は、本性をあらわして、ごうぜんとそりかえった。
「なるほど、さすが信玄の孫だけあって、その眼力はたしかだ。しかしわずか七十人や八十人の小勢をもって、人穴城がなんで落ちよう。敵はまだそればかりか、呂宋兵衛にもましておそろしい大敵が、すぐ背後にもせまっているぞ。