Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
Lisez 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 511 765 caractères · 1011 écrans
「おじさん、おじさん、そんなことをいってると、ほんとうに鉄砲薬の山が、ドカーンとくるぜ、おいらのいったのは、うそじゃないからね」
「では竹童、すこしも早く逃げるがいい」
「えッ、おいらを逃がしてくれるというの」
「おお秀吉公は、伊那丸どのに悪意をもたぬ。あのおん方に、会ったらつたえてくれい、可児才蔵と申す者が、いずれあらためて、お目にかかり申しますと」
「はい、しょうちしました」
ないとあきらめた命を、思いがけなく拾った竹童は、さすがにうれしいとみえて、こおどりしながら、まえの欄間へ足をかけた。
「あぶないぞ、落ちるなよ」
まえには足をひっ張った才蔵が、こんどは下から助けてくれる。竹童は棟木の上へ飛びつきながら、
「ありがとう、ありがとう。だが、おじさん――じゃあない可児さま。あなたも早くここを降りて、どこかへ逃げださないと、もうそろそろ煙硝の山が爆発しますよ」
「心得た、では竹童、いまの言伝を忘れてくれるな」
といいすてて、可児才蔵はバラバラと望楼をおりていったようす、いっぽうの竹童も、やっと屋根瓦の上へはいのぼってみると、うれしや、畜生ながら霊鷲クロにも心あるか、巨人のように翼をやすめてかれのもどるのを待っていた。