Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
Lisez 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 511 765 caractères · 1011 écrans
それはほどなく近づいた雷神の滝のひびきである。暗々たる梢から梢を、バラバラッと飛びかうものは、夜の夢をやぶられたむささびか怪鳥であろう。
鞍馬の道士果心居士、竹童をひっかかえて岩頭にたち、鞳たる雷神の滝を眼下にみた。
「竹童!」
居士の、こう呼ぶ声をきいたが、かれは小脇に引っかかえられていて、こたえる声さえでなかったのである。
と――居士は両手をさし伸ばして、あわやという間に竹童のからだを、目よりも高くさし上げた。
そして、もいちど呼んだのである。
「竹童!」
「はい……」
かれは、虚空におよぎながら、かすかに、しかし、はっきりと答えた。
「おまえはその目が開きたいか」
「ハイ、開きとうございます」
「なんのために」
「…………」
「なんのために?」
「りっぱな人間となりますために」
「ウム」
「そして正義の武士となりますために」
「ウム。ではそのためには、どんな艱難辛苦もいとうまいな」
「いといませぬ。たとえこの身がどうなりますとも」
敢然たる声でいった。
「オオ、それでこそ、師たるわしもはりあいがある。雷神の滝の宙天で誓いをたてたことばを終身の守りとするなら、おまえはおそらく天下の何人にも、おくれをとらぬ武士となるであろう。