Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
Lisez 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 511 765 caractères · 1011 écrans
どんな場合にも、うろたえないだけの修養はある。――だのに、なぜ、こんな無謀をあえてしたろう? 白刃林立のなかへ、肉体をなげこめば、たちまち剣のさきに、メチャメチャに刺されてしまうのは、あまりにも知れきった結果だのに。
しかし、ひとたび人間が、信念に身をかためてむかう時は、刀刃も折れ、どんな悪鬼も羅刹も、かならず退けうるという教えもある。ふたりがふりかぶった太刀は、まさに信念の一刀だ。とびおりた五尺の体もまた、信念の鎖帷子をきこんでいるのだった。
「わッ」
とさけんだ下の武士たちは、ふいにふたりが、頭上へ飛びおりてきたいきおいにひるんで、思わず、サッとそこを開いてしまった。
どんと、ふたりのからだが下へつくやいな、いちじに、乱刀の波がどッと斬りつけていったが、
「退れッ」
と、龍太郎の手からふりだされた戒刀の切ッ先に、乱れたつ足もと。それを目がけて伊那丸の小太刀も、飛箭のごとく突き進んだ。たちまち火花、たちまち剣の音、斬りおられた槍は宙にとび、太刀さきに当ったものは、無残なうめきをあげて、たおれた。
「退けッ! だめだ」
と城の塀にせばめられて、人数の多い城兵は、かえって自由を欠いた。