Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
Lisez 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 511 765 caractères · 1011 écrans
「たわけめ。でろ、ここへ!」
とどなりながら、卜斎はすこし苦笑をもらしてしまった。
いまでも、裾野当時の気持で、じぶんへあやまるのに、親方親方と呼んだところが、いくぶんか正直らしいと、おかしくなって、この蛾次郎には、竹童へ向かったような、ああいう本気にはなれなかった。
「かんべんしてください、親方、後生です」
「でろと申すに!」
「あッ、苦しい……いまでます、いま……」
「このバカッ」
力まかせに引ッ張りだして、イヤというほど叩きつけようとすると、蛾次郎、頬ッぺたをおさえて飛び退きながら、
「親方、どうも、お久しぶりでした」
ピョコンと、おじぎをして、たくみに、あとの拳骨を予防した。
「蛾次郎!」
「へいッ」
「きさまはだれにゆるされて、方々かってにとびまわっているんだ」
「もうしわけございません」
「まだ、きさまにひまをだしてはいないぞ」
「承知しています。これから、けっして気ままにあそんで歩きません。はい、親方の腰についております」
「また、なんのために、この竹生島へなどきているのだ」
「琵琶湖で土左衛門になるところを、ここの神主のやつが助けやがったんで……わたしがきたいと思ってきたところじゃありません」