Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
Lisez 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 511 765 caractères · 1011 écrans
「おうッ!」
と目をおさえてたじろいだのは、あとからきた裏切り武士ども。すでに林の夜は濃く、あいての姿もかすかにしか見えない闇! そこに、一箇の炬火が廻っている! いな、廻っているのは独楽なのだが、あたかも、太陽のコロナのごとく、独楽はブンブン火を吹きながらまわっているのだ。
青か赤かむらさきか? なんとも見定めのつかない火の色、燿々とめぐる火焔車のように、虚空に円をえがいて馳けだしてきた!
「あッ」
と八方に逃げながら、その怪光をすかしてみると、独楽の持ち手はまぎれもない鞍馬の竹童。
「竹童だ! 竹童だ!」
だれの口からともなく戦慄の声がもれる。
「なに竹童? 多寡の知れた餓鬼ではないか、うぬ、おれが槍先に突っかけてやる」
神保大吉はこう豪語して、ふたたび槍を持ちなおしたが、おそかった!
びゅうと――独楽の紐がのびた。
「ひイッ」
と叫んだときは大吉の喉に、食いついたような独楽の分銅、ブーンとひとつ巻きついて、ふれるところに火焔をまわした。そして見るまにかれは顔を焼かれて悶絶した。
相手がたおれると火の魔独楽は、生きてるように竹童の手へもどった。そしてブンブンかれの片手に廻されている、次にはどいつの喉首へ飛ぼうかと。