Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
Lisez 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 511 765 caractères · 1011 écrans
女性である。うつくしい人。
琴台の上に乗せてあるのは、二絃焼桐の八雲琴、心しずかに奏でている。そして、ふと琴の手をやめ、蛾次郎のほうをふりかえった。
蛾次郎は自分の顔がポッと赤くなったかと思って、どぎまぎと眼をまよわせたが、また見直すと、それどころじゃない、琴台の前にいるのは咲耶子ではないか。
「あッ……」
首を引ッこめると、
「蛾次郎ですね」と、おちついた声。
「いいところへきてくれました。手勢をここへ呼んできてください」
「あかといえ!」
蛾次郎、垣根のそとで逃げ腰になりながら、
「そういくたびも、胡蝶陣の計略にひッかかってたまるもんかい」
「うそではない、もうどんなことをしてものがれぬところ、わたしは覚悟をきめました。ほかの者を助けるためにね」
「じゃ、おめえひとりなのか」
「罪のない少女たちを、斬り死させるのはかわいそうです。あのひとたちの親兄弟にすみません。だから……」
「ほんとか? まったくか?」
「この通り小袖を着かえ、髪をなおし、うすい化粧までしているでしょう。これが覚悟の証拠です。わたしを縄にかけて、甲府へでも、浜松城へでも送ってください」
すると、とつぜんに、