Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
Lisez 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 511 765 caractères · 1011 écrans
「ところで、ただいまもうした咲耶子という女は、なにか、そこもとのほうで捕らえておく必要がおありなのか」
「いやいや、じぶんとしては、さいぜんからの騒擾をしずめる手段として、やむなく発砲したまでのこと、それゆえ、女の左の腕をねらって、一命にはさわりのないように、はじめから用意しておる」
「ならば、あの鷲のからだをねらってうったほうがよかったであろうに」
「あれほどの大鷲が、一発の弾でおちてくるはずはない。さすれば、女は谷へふりおとされ、二ツの生命を傷つけることになる。これも、御岳三日の神文の約を守ればこそ」
「さすがは一火先生、それほどまでのご用意があろうとは、石見守も敬服にたえませんです。いずれこのことは大講会閉会ののちに主君家康公にもうしあげて、なにかの形でご表彰いたしたいと思うが……」
と、長安は老獪な弁舌で、単純な武芸者肌の一火を、たくみにおだてあげ、さてまた、
「そちらにご不用なあの咲耶子、右のしだいゆえ、どうかこのほうへお下げ渡しを願いたい」
と、ものやさしく奥の手をだした。
するととつぜん、ことばの横から、
「イヤ、待ッた!」
ずんと鉄杖を大地について、加賀見忍剣がそれへでてきた。