Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしゅうてんまきょう

神州天馬侠

吉川 英治

Lisez 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 511 765 caractères · 1011 écrans

Aozora Bunko

――武田の残党を憎むことが、いぜんよりもはなはだしい。そして、秀吉と覇をあらそううえにも、つねに背後の気がかりになる伊那丸君やそれに加担のものを、どんな犠牲を払っても、根絶やしにしなければならぬと、ひそかに支度をしつつあるのだから」

老骨とは思われない若々しい居士の語韻のうちに、仙味といおうか、童音といおうか、おのずからの気禀があるので、小文治はつつしんで聞いていたが、話がとぎれると、遠駆け試合の決勝が気にかかって、じッと落ち着いてはいられない気がする。

「もし、果心居士先生」

たまらなくなって、腰を浮かしかけた。

「なんじゃ」

「せっかく、お話中ではございますが、ご承知のとおり、わたしはいま遠駆けのとちゅう、この矢をもっていっこくも早く試合場へもどりませぬと……」

「ウムぞんじておる」

「でも、ただいまも仰せられたとおり、まんいち不覚をとりますと咲耶子の身を」

「それはわかっている。まあよい」

わかっているといいながら、小文治のワクワクしている胸のうちもさっしなく、居士はゆうぜんと椋の木の根に腰をすえて、目を半眼にとじ、頤の銀髯をやわらかになでている。

四

気が気ではないのに、居士はまだことばを切らないで、