Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
Lisez 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 511 765 caractères · 1011 écrans
いつか、月ノ宮の鳥居の下で見たこともあるが、蛾次郎は、ただの物貰いとしか思わないので、いまの餅屋のおつりのうちから鐚銭を一枚なげて、
「ほれ、やるよ」
と、あとも見ずに、あなたの小道へ、すたこらとかけだしてしまった。
七
いつのまにか、竹童のすがたが見えなくなった。
伊那丸以下のひとびとは、あのそうどうのあった晩から、御岳の一舎に謹慎して、神前をけがした罪を謝すために、かわるがわる垢離堂の前で水垢離をとった。
それまでのあいだに、竹童の姿が洩れている。
「どこへいったろう? もしや、徳川家の者に、捕らわれていったのではないか」
一同が、ひそかに心配していると、翌朝のこと、垢離堂の石井戸のそばに、竹にはさんだ紙片が立っていた。
マタ鷲ヲサガシニマイリマス。クロハワタシヲコイシガッテイマス。ワタシモクロガコイシクテナリマセン。
民部サマカラ若君ヘ申シアゲテクダサイマシ。ワガママナコトデス。
置手紙には、竹童の文字で、こう書いてあった。
「かれのことだ。それならあんじることはない」
むしろ、一党の人は、それで愁眉をひらいていた。しかし、愁眉のひらかれぬ気がかりは、ご神罰に刑せられている忍剣の身の上――。