Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
けんのよんくんし
剣の四君子・日本名婦伝
吉川 英治
Lisez 剣の四君子・日本名婦伝 (けんのよんくんし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 150 635 caractères · 306 écrans
弓の家
一
と、絶縁状を送りつけて、それ以後、ただ山間の孤城に拠り、深く守って、敢て、天下の乱へ出なかった。
義輝将軍の亡き後の京洛は、まるで無政府状態に近かった。中央の乱は当然、諸州に波及して、いよいよ天下大乱の相貌を呈して来た。
禅に。
読書に。
また、養身鍛心に。
世の春秋もよそにして、以来数年のあいだというもの、柳生宗厳は、まったく門を閉じ客を謝して、草廬に籠っていた。
柳生から近い月ヶ瀬に、ことしも鶯の声が渓川伝いに聞えてきた。――折から、奈良の宝蔵院の僧を案内として、柳生村へ入って来た一行九人づれの武士がある。騎馬で先に立った人物はわけて風格が高い。
一行は柳生城の坂下門で駒を下り、宝蔵院の案内僧は、門をたたいて中の番士へ告げた。
「――前もって、書面にて申し上げておきましたお客方、元、上州箕輪の御城主、上泉伊勢守どのを御案内申しあげて参りました。宗厳様へ、その由、お伝えをお願いいたしまする」
弓の家
一
「奈良の宝蔵院」の住職で、胤栄という変った法師がある。宝蔵院流と称する槍をよくつかう。
宗厳は、彼をさして、
「わが道友」
と呼んで深く交わっていた。