Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

けんきょうじゅなん

剣侠受難

国枝 史郎

Lisez 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 195 479 caractères · 394 écrans

Aozora Bunko

ある時舞二郎がこういうと、平左衛門はものうそうに、「広太郎殿は立派な人物、それこそお京の婿などには、もったい至極もない方だ。お京の心も進んでいるなら、これに上こす良縁はない。が舞二郎、袴家は、あの通りの財産家。でこれは問題にならない」「武士の義理、世間への体面、これもさることではございますが、お京の心も察すれば」「お京の心? うむなるほど、では金弥殿を嫌っているのか?」「いえ嫌ってはおりませぬが、さらに一層広太郎殿の方へ……」「無理はないな、それはそうだろう。……だがそれは勘定へは入れまい。……幸いお京はおとなしく、我を押し通すところがない。気の毒ではあるが犠牲になってもらおう」

舞二郎の意見にもお京の心にも、充分理解は持ちながら、なお平左衛門は自説を棄てない。頑固一遍での旧弊なら、説破することも出来るのであるが、そうでないだけにむずかしい。

一方金弥は広太郎という、恋の競争者が出て以来、にわかに執ねくつきまとうようになった。財産からいっても、人物からいっても、到底広太郎の敵ではない。そこで金弥は唯一の武器、よい男前とうまい弁舌、それでお京の心を引き、他方両親をせき立てて、婚礼の日取りを早めることにした。