Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

けんきょうじゅなん

剣侠受難

国枝 史郎

Lisez 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 195 479 caractères · 394 écrans

Aozora Bunko

全身汗びたしになりながら、隣室の様子をうかがった。と、少年の声がした。

「呼び入れて訓戒いたします」

「結構」と今度は老人の声。「が、人間の肝臓を、好んで食べたというような、盗跖のような兇賊なら?」

「ちと難儀でございますな。で、先生ならどうなされます?」

「さよう、私ならうっちゃって置きます」

「みすみす物を奪われましても?」

「ナニ、一個人の盗み高など、悪い為政者の国盗みからみれば、たいして問題でもございませんよ。もちろんよいことではござらぬがな」

「これはごもっともに存じます」

ここでちょっと話が切れた。忠三息づいたものである。「まずよかった。大丈夫。どうやら見のがしてくれるらしい。だが皮肉の連中だなあ。おれのいることを知っていながら、平気で噂をしているんだからなあ。底なしの大胆というのだろう。いったいどういう連中かしら?」

またも老人の声がした。「光殿、光殿。ご存じかな、道教における内丹説を?」

「たしか抱朴子にありましたようで」

「さよう、抱朴子にありました。一口にいえば気息の調和で。心臓から出ずる気、呵と称し、脾臓から出ずる気、呼と称し、腎臓から出ずる気、吹と称し、肝臓から出ずる気、嘘と称し、肺臓から出ずる気、泗と称す。