Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
けんきょうじゅなん
剣侠受難
国枝 史郎
Lisez 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 195 479 caractères · 394 écrans
憎まれた日には追っつかない。退散退散」と城之介、腕を伸ばすと大力無双、広太郎を小脇にかい込んだ。鉄杖を突くと片足をはね、一本歯の足駄高々と、ヒラリと飛んだは金目垣、さながら一匹の巨大な蛾だ。白々と姿を消してしまった。
またも鳴き立つ籠の鸚鵡、バタバタバタと羽ばたきをする。と四散する翼の白粉、ボッと四辺がけむるほどだ。負けずにうなるスペイン猫、背を持ち上げてグルグルグル、血だまりの周囲をまわり出した。
足音の主はお町であった。
「君尾という娘、目つかったからには、どうでも袴様へ知らせなければならない。ああ捨てられたら死ぬまでだよ! ……どうしたんだろう? やかましいねえ」
庭づたいにやってきた。見ればタップリ縁の上、血がたまって赤黒い。
ギョッとしたお町、「袴様!」
呼びかけたが返辞がない。駈け上がると探し出した。
「袴様! 袴様! 袴様!」
返辞のあろう筈がない。飛び返ってきたイスラエルのお町、ベタベタと縁へすわってしまった。思い出したは忠三の言葉!
「城之介めだ! 城之介めだ!」ヨロヨロと立ったがまたベッタリ。
「畜生! 畜生! 畜生! 畜生! 城之介めが袴様を殺したヨーッ」